暑い夏にピッタリ!甘くてジューシー。
真っ赤な「紅まくら」のご紹介です。
内容量
1玉
産地および生産者
山形県村山市 農穣おく山
等級
秀品
規格
大玉 8kg以上
保存方法
冷暗所で保存し、お早めにお召し上がりください。
※こちらの商品のお届けは7月下旬以降になります。
※最適なタイミングでの出荷となりますので、お日にちのご指定は承れませんので予めご了承ください。お時間の指定は可能です。
■紅まくらの特徴
・楕円形の枕型
・皮際まで赤く色づく
・酸味が少なく甘みを感じる
・リコピンが豊富
「紅まくらは、楕円形でまるでラグビーボールのようなユニークな見た目をしています。大玉スイカですが皮際までしっかり赤く色づき、カットした時の見た目が美しいのも魅力です。
食感は繊維が少なくシャリっとしていて、酸味が少ないので、糖度以上の甘みを感じることができます。スイカは甘くておいしいだけでなく、リコピンがトマトの1.4倍含まれていて健康にも良いのです。紅まくらは、このリコピンが他のスイカの1.3倍も多いんです。暑い夏を乗り切るためにたくさん召し上がっていただきたいです。
■おいしさのポイント
農穣おく山で作られるスイカは、皮のギリギリまで甘みがあり食感もシャキシャキで、さわやかな果汁がたっぷり詰まっています。このおいしいスイカがが育つのには、二つのワケがあります。 1つは「恵まれた村山市の気候と土」2つ目は「生産者の情熱です」
👑恵まれた村山市の気候
山形県はスイカの生産量が全国3位の知る人ぞ知る名産地で、県産スイカのほとんどが村山市周辺で作られています。村山市は奥羽山脈と朝日連峰に囲まれた山形盆地に位置し、真ん中を最上川が流れる自然がいっぱいの町です。
この地域の土壌は、スイカ栽培に最適な火山灰土(黒ぼく土壌)で、盆地ならではの昼夜間の寒暖差は、シャキッとした食感の甘いスイカを育みます。
👑生産者の情熱
このスイカを作るのは、山形県は村山市大槇の「農穣おく山」奥山拓さん。宮城県の大学で食産業を学んだ奥山さんは、卒業後に農産物、主に果物のバイヤーとして勤めました。
日本全国の様々な生産地まで足を運び、美味しい果物に触れる中で、様々なこだわりを持つ生産者の方にもたくさん出会ってきました。その経験が、現在の奥山さんの考え方にも活きています。
まだ30代の若い奥山さんが、地元村山市に戻り就農した直後にこのスイカと出会います。 そこでスイカのお師匠に弟子入りし、徹底的に栽培方法を学びます。
では、スイカ作りの工程にはどのようなものがあるのでしょうか。
このたくさんの工程の中でも、特にこだわりを持っているのが「苗づくり」と「つる引き」です。具体的にどんなこだわりがあるのか見ていきましょう。
■スイカが実るまで
2月 苗づくり
奥山さんの苗作りは2月上旬頃から始まります。 一般的には苗作りは3月頃から行われるので、かなり早い時期から苗作りをスタートさせることになります。
ではなぜ奥山さんはひと月も早く苗作りに着手するのでしょうか。
それは、じっくりと時間を掛けて苗作りを行うことで、 丈夫で良質な苗に育つから です。
通常、苗作りの際には、温かい温度やチッソ等の栄養分を与え、短い期間で大きな苗を作ります。
しかし、奥山さんは温度も栄養分も必要以上には与えず、ゆっくりと育てることで、自分で栄養分を探しに行くことができるたくましい根を持った苗を作り上げます。
結果として、奥山さんのスイカの苗は、横に広い根ではなく、縦に深く伸びる根を持った苗に育ちます。
このことで、水が少ない時でも水分を奪い合うことなく、地下深くまで水を探しに行けます。逆に多雨の際にも、根腐れを起こしにくいそう。
また、細根と呼ばれる小さい根がしっかり育つように、苗作りの段階で15℃以上の水を上げて苗を育てます。
微量要素※と呼ばれる、成分を吸収できるのは細根だけで、15℃未満の冷たい水だと、細根が消えてしまいます。
このように手を掛けてしっかりとした苗を作ることが、美味しいスイカの土台となり、その後のすべての工程に繋がっていきます。
※微量要素とは・・・植物の体内での光合成や硝酸還元などの代謝に重要な役割を果たしています。不足するとチッソ代謝を狂わせて、チッソ過多の農産物の原因になります。その結果、病気に弱い体質になったり、味を悪くしたり、日持ちを悪くしたりするといわれています。
5月 定植
6月上旬、奥山さんのスイカ畑に伺うと、苗から育ったツルと葉が、ドームから顔を覗かせて迎えてくれます。
「葉が立っているのは、果実の方にしっかりと糖度が行きわたっており、良いスイカの証」という奥山さんのスイカ達は、みんな葉がピン!と元気です。
葉が立っていると、雨水も葉に溜まらず流れる為、病気にもなりにくく、 農薬を一般的な量の半分 にまで減らせるそうです。
また、バラ農家としてバラも生産している奥山さんは、昨年設立した会社で、ローズウォーターの製造も行っています。
このローズウォーターの殺菌作用に着目し、ローズウォーターをスイカに散布することで、農薬をさらに減らすことができないか、新たな試みを行っています。
6月上旬 つる引き
常のスイカはの栽培は、「移動式栽培」と呼ばれるもの。こちらは生産量に比重を置いた作り方です。
一方、奥山さんが実践するのが、「ツル引き栽培」と呼ばれる、非常に手間がかかり、限られた数しか作ることのできない栽培方法です。
「親ヅル」から出る「子ヅル」、そして「孫ヅル」。これらのうち、必要な子ヅルだけを残し、残りのツルを手作業で取り除いていきます。
必要なツルを見極める目と、取り除く作業スピードが求められます。
この気の遠くなるようなツル引きの作業ですが、実は行わなくても、スイカはできます。ですが、この作業を行うことによって、選び抜かれた果実に充分に栄養が行き渡ることになり、そのひとつひとつが甘くて大きなスイカになるのです。
その分当然生産量は限定されます。それでも、ひとつひとつを最高に美味しいスイカに育てたい、という奥山さんのこだわりがこの工程に繋がります。
奥山さんは炎天下の中、丸一日立ったままこの作業を数カ月間にわたり行います。
6月中旬 交配
ツル引きの作業が終わると、次は雌花に雄花を付けていく「交配」の作業です。ひとつひとつ手作業で花粉を付けていきます。
気温が高くなりすぎると弱化率が下がってしまうので、午前中のうちにすべての株を見回りしなければなりません。
ここでは、ミツバチさんにも協力してもらいます。ミツバチさん、がんばれ!
6月下旬 摘果
交配作業が済むと、次は「摘果」と「着果棒の設置」になります。「摘果」とは果実を間引くことです。極端に大きいものや小さいものを間引き、大きさを均一化することで、果実のひとつひとつにより栄養が行きわたり、美味しく育ちます。また、「着果棒を設置」することで、出荷時期を明確化し、発育不良での出荷や、反対に出荷タイミングを逃すことなどが無いようにしっかりと管理をしていきます。収穫までもうすぐ!管理には余念がありません。
7月 収穫
さぁいよいよ、待ちに待った、収穫です!スイカに日が当たりすぎないよう、収穫の直前まで大切に扱います。
収穫の最高のタイミングを真剣な眼差しで見極めます。こうして、皆様のお手元に、美味しいスイカが届きます。
スイカに適したの土地・気候と、こだわりの生産者の出会いによって育まれた、最高のスイカ、是非一度ご賞味下さい!
■取り扱い品種比較
こだわり山形では、様々なスイカの品種をお取り扱いしています。それぞれのスイカの特徴をまとめましたのでご参照ください。