山形県天童産の洋梨、豊かな香りととろける食感が癖になる「ラ・フランス」のご紹介です。
内容量
3kg(9〜10玉)
産地および生産者
山形県天童市 片桐農園
保存方法
冷暗所で保存しお早めにお召し上がりください。
※こちらの商品のお届けは11月下旬以降になります。
※最適なタイミングでの出荷となりますので、お日にちのご指定は承れませんので予めご了承ください。お時間の指定は可能です。
■ラ・フランスの特徴
・芳醇な香り
・たっぷりあふれる果汁
・濃厚な甘み
・とろける舌ざわり
ラ・フランスは洋梨の女王と言われれ、深く広がる香りと、とろけるような食感が特徴です。山形県民にとっては定番の果物ですが、全国的には味わったことがない方も多いよう。大切な方へのギフトにもおススメです。
■ラ・フランスの歴史
ラ・フランスは1,800年代にフランスで生まれた洋ナシの品種です。フランスを代表するにふさわしい果物であるということからその名がつけられました。しかし、現在では原産国のフランスははおろか、全世界で日本でしか作られていないという不思議な現象が起こっています。その理由は栽培の難しさです。病気に弱く、気象条件にも影響を受けやすく、他の梨類よりも収穫までに時間と手間がかかるという、とてもデリケートな果物なのです。それが先人たちの努力により安定した生産方法が確立され、今では山形県を代表する秋の味覚となりました。
👑恵まれた天童市の気候
片桐農園のある山形県天童市は将棋の駒の生産地として有名ですが、果樹の生産も盛んで、さくらんぼの収穫量は全国2位です。 山形盆地の中央に位置し山地から流れる乱川、立谷川は2つの扇状地を形成しており、水はけの良い土地が果樹栽培に適しています。 一帯ではさくらんぼをはじめ多くの果樹園が広がり、春には小さな白い花が咲き乱れ道行く人々を楽しませてくれます。
そして、盆地特有の昼夜の寒暖差が糖度の高い甘い果物を育てます。植物は日中光合成によってたくさんの養分を作り、夜間は呼吸をして蓄えた養分を消費します。人間が熱帯夜では睡眠中疲れてしまうように、植物も夜間が暑いとエネルギーを余分に消費してしまいます。人間は寒さから身を守るために脂肪を蓄える仕組みがありますが、植物では糖分を蓄えて身が凍らないようにしています。寒暖差が果物を甘く育てるのはこの植物の働きによるものです。
■ラ・フランスが実るまで
山形県は全国のラ・フランスの生産量の8割を栽培しています。生産者の片桐農園さんは、この地で250年続く果樹農家の11代目です。長年の知識と経験で最高の果樹作りに取り組んでいます。毎日1本1本の木をよく観察して、必要な手入れをすることが美味しい果樹作りの極意です。
●剪定
どの枝を切ってどの枝を残せば良いのか見極めるのは熟練の経験が必要です。 これまでの実の付き具合などから今後の成長を予測して剪定を行います。
●摘果
小さなラ・フランスの実がなったところで適度に実を摘み取り、残った果実に十分に栄養がいきわたるようにします。取捨選択して一つ一つ手作業で摘み取っていくのでとても根気のいる作業です。
■ラ・フランスの食べ方
ラフランスは収穫してすぐは固くて食べても美味しくありません。収穫後2週間ほど追熟させると、柔らかく甘みのある美味しい果物になります。皮の色が濃い黄色に変化し、軸がしおれて周囲にシワが現れた頃が食べごろです。食べごろの時期を書いた案内を同梱しますので目安にしてください。食べるときは、りんごのようにくし形にカットし、芯の部分と皮をとり除きます。完熟したラフランスは非常に果汁が多くカットしているときに手が濡れるため、気になる方は縦半分に切ってスプーンですくってお召し上がりください。
■生産者の声
片桐さんは消費者の安心安全のために、減農薬への取り組みや定期的な放射能物質の検査を実施しています。
長年果樹栽培をされてきた中でも近年は異常気象などにより管理が難しくなってきていると言います。温暖化により今まで発生しなかった病気や虫が出たり、生育の予測が困難になってきているのです。
『作物の不作があると、都会のスーパーの買い物客へのインタビューで野菜が数十円値上がりして困ったなどと発言されている方がいますが、缶ジュース1本100円に比べたら野菜や果樹の値段は安すぎる。周辺の果樹生産者の多くは70代で、後継者がいない農園も多い。あと5年もすればますます生産者が減って美味しい作物が手に入りにくくなるだろう。消費者にも少しでも環境問題や農業生産者について考えて行動してもらいたい』と語っています。