山形県天童産のさくらんぼ「佐藤錦」のご紹介です!
さくらんぼ王国山形の初夏の味覚をお楽しみください。
内容量
Lサイズ 約700g(約350g×2P)
産地および生産者
山形県天童市 片桐農園
等級
Lサイズ 秀品 以上
保存方法
冷暗所で保存し、お早めにお召し上がりください。
※こちらの商品のお届けは6月中旬以降になります。
※最適なタイミングでの出荷となりますので、お日にちのご指定は承れませんので予めご了承ください。お時間の指定は可能です。
■佐藤錦の特徴
・甘みと酸味のバランス◎
・ツヤのある鮮やかな紅色
・プリっとジューシー
・日持ちが良い
「佐藤錦」は、山形県のサクランボ生産量の7割を占める、大人気品種です。味は良好ながらも日持ちのしない「黄玉」と、日持ちは良いが固くて酸味の強い「ナポレオン」を交配して誕生しました。
数あるサクランボの品種の中でも酸味と甘味のバランスが良く肉質も良好。 皮はパリッとジューシーで正にさくらんぼの王様と言えます。さらに、こだわりの栽培により美味しさがギュッと詰まった格別なさくらんぼ ができました。
■サクランボの品質
山形県では県産さくらんぼのブランド化のため「山形県生果物等標準出荷基準」という独自の基準を設けています。
生食用では「良」以上のものが一般的ですが、お届けは秀品以上です。 全体的にしっかり赤く色づき、傷がなく形の良いものが「秀」となります。
さくらんぼは大粒のほうが甘みが強くなるとされ、Lサイズ以上がおいしいさくらんぼを選ぶ基準になります。お届けはLサイズ以上です。
■おススメポイント
👑熟練の剪定技術
👑独自ブレンドの有機質肥料
👑恵まれた天童市の気候
山形県は全国の4分の3のさくらんぼが生産されており、言わずと知れた日本一の産地です。山形県民にとって、さくらんぼは子供の頃からずっと慣れ親しんできた身近な果物です。片桐農園のさくらんぼは、そんな舌の肥えた県民をも唸らせる 唯一無二 の味わいです。
👑熟練の剪定技術
片桐農園の片桐完一さんは、さくらんぼ・りんご・ラフランスなどの果樹農家を営む11代目です。さくらんぼは先代から栽培を始めて約50年になります。合同会社天童果実同志会の代表も務め、地区の果樹生産・販売力の向上などにも尽力されています。
前年にどこに実がなったか、どのように栄養が行くか、どこを切ればどう育つか、などを考えながら1本1本剪定していきます。さくらんぼの実りの良し悪しは、冬の間の剪定に大きく左右されますので非常に重要な作業です。木と対話しながら丁寧に作業を行っています。
👑独自ブレンドの有機質肥料
卵殻や骨粉など独自に調整した有機質の肥料を用いて、長年かけてしっかりと土づくりをしています。有機質肥料の特性上、虫に悩まされることは多くなりますが、害虫を駆除してくれる益虫を増やす取り組みを行いながら様々な工夫をして栽培しています。
化学肥料を使えば楽に栽培することが可能ですが、どうしても味に苦味や雑味が混じってしまいます。有機質肥料を使うことで植物本来の味が強調され、他では出せない風味豊かで美味しいさくらんぼができます。
👑恵まれた天童市の気候
片桐農園のある山形県天童市は将棋の駒の生産地として有名ですが、果樹の生産も盛んで、さくらんぼの収穫量は全国2位です。 山形盆地の中央に位置し山地から流れる乱川、立谷川は2つの扇状地を形成しており、水はけの良い土地が果樹栽培に適しています。 一帯ではさくらんぼをはじめ多くの果樹園が広がり、春には小さな白い花が咲き乱れ道行く人々を楽しませてくれます。
そして、盆地特有の昼夜の寒暖差が糖度の高い甘い果物を育てます。植物は日中光合成によってたくさんの養分を作り、夜間は呼吸をして蓄えた養分を消費します。人間が熱帯夜では睡眠中疲れてしまうように、植物も夜間が暑いとエネルギーを余分に消費してしまいます。人間は寒さから身を守るために脂肪を蓄える仕組みがありますが、植物では糖分を蓄えて身が凍らないようにしています。寒暖差が果物を甘く育てるのはこの植物の働きによるものです。
■サクランボが実るまで
6月から7月にかけて実りを迎える初夏の味のさくらんぼですが、実をつけるためには雪深い冬の間からさまざまな管理や作業が必要となります。
1月 剪定
果樹栽培で一番の要となるのが剪定です。
1年の3分の1もの長い期間、剪定作業を行なっています。
3月 摘蕾・摘花
蕾が出始めると摘蕾・摘花作業が始まります。一塊の花から1〜2個残して花を取り、栄養が分散しないように管理します。4反(約40a)の農園の木々の枝1本1本摘み取っていかなければいけなので、この時期は1年で1番大忙しです。
4月 受粉
佐藤錦は自分の花粉だけでは実をつけることが出来ず、品種の違う交配樹が必要となります。マメコバチの栽培をはじめ、より行動範囲の広いミツバチを地域の農家さんと協力して一定範囲に図箱を設置して受粉しやすい環境づくりをしています。
しかし交配樹が同時期に開花するとは限らないので、交配樹の花を摘み取り花粉を採取して人力で受粉させることもあります。それでも一つの花から実がなる確率(着花率)は良くて1%程度。いかにさくらんぼが繊細な果実であるかが分かります。
5月 摘果
実が付きはじめたら、良い状態の実を適量残して余分な物を摘み取ります。こうすることで残った実に養分が集中して大きく甘い実に育ちます。
さくらんぼの実は水にとても弱く、収穫期近くに雨に当たると果皮の亀裂が生じて割れてしまいます。この実割れを防止するために雨除けテントが開発され、実が着く頃にはビニールをかけます。実の病気である灰星病を雨が媒介することもあるため、収穫期には防除の農薬が必要でしたが、雨除けハウスの普及により減農薬にも役立っています。
また空気中の湿気や土壌の水分により裂果してしまうこともあるため、収穫間際の水管理は非常に重要になってきます。
6月 収穫
待ちに待った収穫です。この時期は県外から多くの観光客がさくらんぼ狩りに訪れ街に活気が溢れます。
実はハリのあるパリッと感を残すため、完熟一歩手前の状態を見極めて収穫します。さくらんぼは品質の劣化が早いので収穫後すぐに出荷する必要があります。
また暑い時間帯に収穫してしまうとさらに痛みやすくなるため超早朝から作業が始まります。
摘み取った実は一粒ずつ丁寧に、大きさや傷の有無を確認して選別し箱詰めしていきます。
■生産者の声
片桐さんは消費者の安心安全のために、減農薬への取り組みや定期的な放射能物質の検査を実施しています。
長年果樹栽培をされてきた中でも近年は異常気象などにより管理が難しくなってきていると言います。温暖化により今まで発生しなかった病気や虫が出たり、生育の予測が困難になってきているのです。
『作物の不作があると、都会のスーパーの買い物客へのインタビューで野菜が数十円値上がりして困ったなどと発言されている方がいますが、缶ジュース1本100円に比べたら野菜や果樹の値段は安すぎる。周辺の果樹生産者の多くは70代で、後継者がいない農園も多い。あと5年もすればますます生産者が減って美味しい作物が手に入りにくくなるだろう。消費者にも少しでも環境問題や農業生産者について考えて行動してもらいたい』と語っています。